80cuiショベルオーバーホール×2 その13

本日はお休みさせて頂いておりますが、お知らせばかりだとつまらないので
オーバーホールの続きの記事を仕込んでおきました。先日はケースをラッピングしてカムギアを打ち換え、いよいよクランクか?
といったところでしたが、忘れていました。クランクの前に…1
クランクケース左側のベアリングを交換。プレスで旧ベアリングのレースを抜きます。

特殊工具にケースをセットし、新レースを圧入。
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下から見るとこんな感じで、必要な個所以外に力が掛からないような構造になっています。
精度の高い特殊工具のお陰で、安全に、安心して圧入出来ます。

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レースのセットが完了したらベアリングのスペーサーの厚さを確認。
何種類も有るスペーサーから、適正なクリアランスになるものを選びます。

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ダミーのシャフトに使用するベアリングを組みこみ、実際の数値を確認。OKです!

次、やっとクランク周りの作業です。
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このような状況でしたので、クランクピンは新品に交換です。サイズを測定。

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合わせてコンロッドのレースも新品に交換です。

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クランクピンがダメダメだったせいで、コンロッドの端面が斜めに磨耗していました
研磨してクランクピンと垂直に仕上げます。

グズグズだったフライホイールのワッシャーも当然交換。
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コンロッドの端面研磨によってサイドのクリアランスが変わりますので、
厚さ数種類のワッシャーから適当なものを選んでクリアランス調整します。

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深く掘られていた純正バランス取りの穴を埋め…

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クランク各部品の重量測定。

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計算に基づいてダミーウェイトの重さを決定し、0.1g単位で重量合わせ。

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ダミーウェイトをフライホイールに取り付け、バランス取りです。
フライホイールの重い部分が下に下がってきますが、この重さの偏りを無くす作業がバランス取りです。

フライホイール右側、
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1点目…

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2点目…

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3点目…OK

フライホイール左側…
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1点目…

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2点目…

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3点目…YES

右側と左側でフライホイール自体の重さが違うため、穴の開いている位置、
穴の数も異なりますが、120°ごと同じ位置で静止しているのでOKです。

前回より多少スキルアップしました。6点静止(ドヤッ とか書いてますが、
それぞれの位置で180°ひっくり返すと計6点になることに気付きました そりゃそうだ。

とまぁこんな感じで、歩みはかなり遅いですが着実に完成に近付いております。

ではでは。

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