1977年式XLH1000 納車整備 #3

 

1977年式XLH1000、納車整備の続きです。前回ではフロントフォークを装着しました。
フロントホイールのリムが届くまで、先にできる整備を済ませておきます。

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フロントマスターシリンダーのリビルド。しばらく動かしていない車両は大体ダメになってます。
分解して徹底洗浄、シリンダーのボア内はホーニングで傷取りしてリフレッシュ。

 

こちらの車両はウインカーが付いていませんでしたので、ウインカー装着。
あえて大柄なブレットウインカーで、多少野暮ったさを残します。

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ウインカーはほとんど汎用品なので、当然ポン付けできません。ネジが飛び出してますね。

 

旋盤で適当な長さにカット。

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これで丁度良く装着可能になりました。

 

シッシーバーの固定ボルトが内部で折れていました。固着して手の施しようが有りません。

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折れたネジごと穴を開けて、タイムサートで修正。反対側も。しかしなんで折れたのか???

 

プライマリー、クラッチ周りも点検・調整。

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低走行なので、全てのパーツが良い状態です。こちらもオイルはASHで。

 

さて、いよいよフロントホイール周りに。

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ハブ単体のうちにベアリングレースを交換しておきます。

 

当然ベアリングのクリアランスも再調整が必要で…
このクリアランスは、左右のベアリング間に入るカラーの長さで決定しています。

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旋盤でカラーを削って…

 

EVOに使用されている、こんな形のスペーサーを装着します。

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これでシム(調整用ワッシャー)の厚さ、枚数の増減でクリアランス調整可能となります。
次回ベアリング交換の際にクリアランス調整が容易となります。

 

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クリアランス確認。OK。

 

で、届いたリムにスポークを張って調整。

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このリム、メーカーHPを見ると完全な純正のレプリカですが、実際に届いたのは形状違い。
純正のスポークで装着可能と表記があるも、形状違いのため純正スポークは使用できず。
部品屋さんがスポークを手配してくれたので助かりましたが…リム自体の精度も良いとは言えず、調整も大変苦労しました。

 

そんな苦戦を強いられながらも、何とかタイヤ装着まで漕ぎ着けました。

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ホイール云々の前に、このタイヤの精度も大したことないんですけどね。

 

摩耗していたブレーキローターも新品に交換。で、バランス取って。

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そういえば、ブログでバランサーをアップするのは初ですね。
このバランサーも購入してから使用可能になるまで難儀でした…。

 

いよいよホイール装着ですが、こいつも忘れずに。

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徹底洗浄してグリスアップしてあります。

 

で、無事(?)フロントホイールが付きました。長かった…

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これでリア周りの整備に移れます。

 

 

 

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