1966年式XLCH アイアンスポーツリジッド オーバーホール #5

 

1966年式XLCH・アイアンスポーツリジッドのエンジンオーバーホールです。
前回はカム周辺作業と各ブッシングを交換したところまででした。

1966年式XLCH アイアンスポーツリジッド エンジン・ミッションオーバーホール42

クランク周辺作業に入ります。分解します。

 

引き続き分解。

1966年式XLCH アイアンスポーツリジッド エンジン・ミッションオーバーホール43

部品同士がガッチリ食っていることが多いので、温めて少しでも外れやすくします。
夏場は結構暑いです。

 

冷める前に分解。

1966年式XLCH アイアンスポーツリジッド エンジン・ミッションオーバーホール44

 

部品を冷ましたら各部計測して、交換が必要であればベアリングサイズの選定。

1966年式XLCH アイアンスポーツリジッド エンジン・ミッションオーバーホール45

ケース右側のベアリングです。

 

ベアリングのサイズに合わせて、ベアリングレース内径を拡大。

1966年式XLCH アイアンスポーツリジッド エンジン・ミッションオーバーホール46

コンパウンド塗って、擦っては計っての繰り返し。地味な作業です。

 

左側のベアリングもクリアランス測定。

1966年式XLCH アイアンスポーツリジッド エンジン・ミッションオーバーホール47

 

左側はテーパーベアリングでなので、間に入るスペーサーの厚さでクリアランス調整します。

1966年式XLCH アイアンスポーツリジッド エンジン・ミッションオーバーホール48

 

コンロッドの側面が接触するワッシャー。カシメが外れて共周りしてたようです。
フライホイール側にダメージが無くて幸い。

1966年式XLCH アイアンスポーツリジッド エンジン・ミッションオーバーホール49

ということでワッシャーも新品に打ち換え。

 

クリアランス合わせでコンロッドのレースも内径拡大。

1966年式XLCH アイアンスポーツリジッド エンジン・ミッションオーバーホール50

こちらも擦って計っての繰り返し。

 

やっと組み付け準備が出来ました。

1966年式XLCH アイアンスポーツリジッド エンジン・ミッションオーバーホール51

バランス取りのために各部品の重量計測。前後で重量の誤差が少なく良い感じでした。

 

部品の重量とバランスのパーセンテージを計算し、バランス取りに使用するダミーウェイト重量を決定。

1966年式XLCH アイアンスポーツリジッド エンジン・ミッションオーバーホール52

 

ダミーウェイトをフライホイールに装着し、360°どこでも静止するように重量バランスを取ります。

1966年式XLCH アイアンスポーツリジッド エンジン・ミッションオーバーホール53

もう一枚のフライホイールも同様に。

 

バランス取りが完了したら組み立てです。

1966年式XLCH アイアンスポーツリジッド エンジン・ミッションオーバーホール54

 

そして芯出し。

1966年式XLCH アイアンスポーツリジッド エンジン・ミッションオーバーホール55

 

部品が合わさる部分のコンディションが悪く、今回のクランクは今まで一番苦戦しました。

規定値内ではありますが、1/100mmで収めるのがやっとでした。
さらにコンディションが悪い場合にはフライホイール自体の交換が必要となる可能性もあります。
とにかく何とかなって良かったです。

続きます。

 

 

 

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