1956年式KHK #8 Finish!

 

前回の記事からしばらく間が空きましたが、1956年式KHKです。

1956KHK トランスミッションオーバーホール ブッシングワンオフ製作1

Kモデルと初期のアイアンで、カウンターシャフトに使われている37592-52というブッシング。
リプレイス品が市販されておりません。ということでワンオフします。

 

こちらの丸棒から削り出します。

1956KHK トランスミッションオーバーホール ブッシングワンオフ製作2

ブッシングの用途に適した非常に耐久性に優れた材質です。

 

旋盤で加工中。数値と睨み合いです。

1956KHK トランスミッションオーバーホール ブッシングワンオフ製作3

内径、外径切削が完了して、取り敢えずギアを組み合わせてみました。狙い通り。

 

ご覧の通り、肉厚が大変薄い部品です。

1956KHK トランスミッションオーバーホール ブッシングワンオフ製作4

変形しないように慎重に切断します。

 

寸法の最終チェック後、実際にシャフトに通して回してみます。

1956KHK トランスミッションオーバーホール ブッシングワンオフ製作5

ヌメッとしつつもスルスル回ります。要するに良い感じです。

 

組み付け中の写真がありませんが、クランクはじめ諸々組んでいきます。

1956KHK レプリカカムシャフト

ワンオフしたKHKプロファイルのカムも組み込みます。

 

アイアンだとよくクラック入ってるリアエンジンマウント。

1956KHK エンジンマウントシム調整1

どの車種でも同じですが、隙間が空いてるのに無理やり締めればそのうち割れます。
程度に応じて修正なり、シム調整なり必要です。

 

はい、車体にケースが載りました。

1956KHK エンジンマウントシム調整2

 

プラグホール周辺にクラック発見のシリンダーヘッド。根が深かったのですが何とかなりました。

1956KHK シリンダーヘッドクラック修理

Kモデルはヘッドガスケットが入らないので、合わせ面は出来る限り面出し。

 

リンカートキャブはバタフライ部分が段付き摩耗していましたが、

1656KHK リンカートM53-A1 オーバーホール1

 

Rumble Engineeringさんに外注してばっちりリビルドしてもらいました。

1656KHK リンカートM53-A1 オーバーホール2

ありがとうございました。

 

腰上も載りました。アイアンとは違った独特の造形です。

1956KHK オーバーホール1

基本的に腰上だけの違いですが、右から見ても、

 

左から見ても美しい…。

1956KHK オーバーホール2

Kモデル欲しい病、発症寸前…

 

で、色々すっ飛ばしますが無事にナンバー付きました。試運転中、お決まりの豊パーにて。

特に低回転からの鼓動感、トルク感には感激します。全く違うフィーリングです。

1956KHK 試運転

KHモデルの排気量は883ccで前期アイアンスポーツと同じですが、ピストンのストロークは4-9/16インチ(約116mm)。
実はKHモデルは歴代ハーレー中で最大のストローク量なんです。

重いフライホイールに超ロングストローク…低速が面白いのも納得です。

これから多少仕様変更しますので、また後日アップします。

 

 

 

新潟県新発田市のハーレーカスタムショップ
オーバーロードマシナリー
Overload Machinery

通常営業 土曜・日曜・祝日のみ 営業時間 11:00~18:00


HP:http:// www.overload-machinery.com
Blog:http:// www.overload-machinery.com/blog
E-mail:こちらから
所在地&TEL/FAXはこちら 
For Sale!!