1956年式KHKです。前回登場時は写真1枚だったので詳細です。
前回の画像では既にリアホイールを装着してますが、まずは装着までの作業。
要交換だったリアスプロケット、新品を装着してリベットでカシメます。結構大変です。
当初、V-Twin製のスプロケットを3枚取り寄せ、全て精度が悪くて使用不可。
某社から取り寄せたところ、素晴らしい精度の物が届きました。
製造国は一緒なんですが、会社によってクオリティの管理が全く違いますね。流石です。
スプロケットに続き、ブレーキシューもヒビのため要交換。
せっかくなので、ドラムブレーキのリビルドで定評のある、奈良のS-Proudさんに外注。
オリジナルのライニング張替に加え、ドラム内面もばっちり研磨してもらいました。
これでリアホイールが組めるかと思いきや、ベアリングのインナーカラーが大変なことに。
2本の細い筒、左が純正で右が新品。ベアリングの座面が段付きに変形しています。
もともと精度不良だったようです。今まで走行中にベアリングが逝かなくてラッキーでしたよ…
新品もそのまま使えるはずがなく、必要な長さを計算して旋盤でサイズ調整。
ボールベアリング式はシム調整が出来ない分シビアです。今度は端面も精度良いですよ。
もとの形状に組み立て。
で、やっとリアホイールを装着し、今に至るわけです。
次はフロント周り。あ、ほとんど写真撮ってませんでした。
忘れられないのがハンドルのダンパー。古いタイプはトップブリッジに圧入されています。
これらが腐食で一体化。オイルに浸してストーブで炙り、2日掛かってやっと抜けました。
その他の整備ですが、33mmフォークは神戸のNice! Motorcycleさんでブッシング交換、腐ったネックカップも打ち換え。スイングアームベアリングも交換済みです。
なんとなく形になってきました。
台車から降ろす前にサイドスタンドの修理。コの字部分が変形しています。
スタンドの軸径とフレームの穴径が合っておらず、力の掛かり方がおかしかったようです。
ただでさえガタのあるスタンドですが、接地面もかなり減っていました。年季を感じます。
これらが合わさって、停車時の傾きは相当のものでした。
コの字の開きはプレスで修正し、減った部分は溶接で肉盛り。
もともと社外品だったので、黒く塗ってしまいました。全体に合わせて程々の仕上げ具合で。
車体側の穴径に合わせてブッシングを作ります。
車体側に圧入します。
はい、程々の傾きに戻りました。エンジンが乗ってサスが沈めばちょうど良いくらいでしょう。
一筋縄で行かないことばかりですが、不良箇所が直っていくのは気持ちが良いです。
ぼちぼちですが、引き続き地道に進めていきます。
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