2006年式FLHRS FブレーキライトS/W修理ほか

 

2006年式FLHRS・ロードキングカスタムのFブレーキライトスイッチ修理などをご紹介します。

天候が回復した昨日ご来店頂きましたが、バイクでのご来店は今年初となります。

2006FLHRS車検

そういえば昨年末の構造変更も、寒い中自走で入庫でした。若いって良いですね。

 

タイトルの通りですが、車検後にDIYでグリップ交換にチャレンジしたところ、ブレーキライトが点きっ放しになってしまったそうです。
またグリップの動きも渋いとのことでご相談頂いておりました。意外と良くあるトラブルですね。

まずはケーブルの遊びなど現状を確認した後、スイッチボックスを分解します。

2006FLHRS フロントブレーキスイッチ修理1

この状態で動きをチェックしたところ、金色の所謂タイコがクリアランス不足でロックしています。
本来グリップの動きに連動して回転すべき場所なので、動きが渋くなる可能性があります。
そのしわ寄せか、ケーブルに曲がってクセが付いています。

 

どうやらタイコのバリが原因のようなので、ヤスリ掛けしてバリを取りました。
ほんの僅かに外径も調整しました。引っ掛かりが無くなったのでスルスル動きます。

2006FLHRS フロントブレーキスイッチ修理2

オーナー曰く、「無加工で組めるものと思っていました」とのことでしたが、有名ブランド品でも大なり小なり加工が必要な場合が多いです。

 

さて、ブレーキライト点きっ放しの件ですが、すでに原因が写っています。

2006FLHRS フロントブレーキスイッチ修理3

画像中央付近、米粒くらいの黒い物体がお分かり頂けますでしょうか?

 

それはフロントブレーキスイッチの先端です。

2006FLHRS フロントブレーキスイッチ修理4

組み付け時にレバーに挟まれてしまい、折れて脱落したんですね。

 

ここでスイッチの構造を説明します。↓の画像はレバーを握った状態(点灯状態)。
レバーの動きと連動し、スライドが内部のバネに押されて右へ移動します。
すると、電源とライトの端子を橋渡しする形となり、ブレーキライトが点灯します。

ハーレーフロントブレーキライトスイッチ内部構造

レバーを離すと、連動したアームでスライドが左に押し込まれ、導通が解除されます。
ところがスライド先端が折れて短くなったため、レバーは定位置に戻ってもスライドを最後まで押し込むことが出来ず、常に導通した状態になってしまったわけです。

 

このスイッチはハンドルスイッチ配線と一体化しており、分解しての交換が困難です。

2006FLHRS フロントブレーキスイッチ修理5

故障したスイッチ部分だけを切り飛ばし、

 

新しいスイッチをハンダ付けした後、収縮チューブ等を使い絶縁します。

2006FLHRS フロントブレーキスイッチ修理6

配線を捩らずにハンダ付けしてあります。万が一の次回交換時に作業が楽になります。

 

分解したスイッチボックスを元に戻し、無事に修理完了です。

2006FLHRS フロントブレーキスイッチ修理7

 

ついでに、気になっていたという某コーティングも施工させて頂きました。
ブリッピングしただけでスロットルレスポンスの違いに驚かれていました。

2006FLHRS フロントブレーキスイッチ修理8

帰りのバイパスでは効果を堪能できましたか? 今後の更なる変化を楽しんで下さい。

新潟市よりお越しのI君、ありがとうございました。またのご来店お待ちしております。

 

 

 

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