ダイナ2000iのキック始動用データ設定をご紹介します。
ダイナ2000iとは
ダイナ2000iはDynatek社製のデジタルイグニッションモジュールで、専用イグニッションコイルと組み合わせることにより、強力で安定したスパークを得ることができます。
また、”VOSE”という負圧スイッチを使用すれば、エンジン負荷の状態に応じて2種類のデータを自動で切り替え、高効率で負担の少ない点火時期制御を行うことができます。
カムカバー内蔵タイプなので、基本的には1970~1999年式のビッグツイン(TC除く)、1971~2003年式のスポーツスターに適合します。
旧車の場合はポイントやアドバンスユニットのメンテナンスからも解放され、大幅なアップグレードが可能です。
旧車のキック始動にはデータ設定が必要
ダイナ2000iの初期設定はセルスタート仕様となっており、キックバック(いわゆるケッチン)防止のため、クランクが3回転した後でないと点火しません。
キック始動ではクランクを連続で回転させることは難しいため、初回のキックから点火するように設定を変更する必要があります。
本体とPCを接続して専用のソフトウェアで設定変更が可能ですが、このプログラミングモード使用中は本体のスイッチ操作が一切無効となります。
点火時期の標準データは4タイプから選択可能
こちらは静岡県よりご依頼頂いた1981年式FXSのデータです。
ダイナ2000iでは点火時期データをカーブと呼んでいますが、こちらの車両はハイカム&ハイコンプピストンのチューニングエンジンのため、最大進角が低めのカーブ3のご希望でした。
次は島根県の業者様よりご依頼頂いた1980年式FXS用。
画質が悪く申し訳ありません。
こちらはカーブ1で進角スピードが最も早いデータとなります。
吸排気系の交換程度のチューニングで軽量な車両向けです。
こちらは長野県よりご依頼頂いた1972年式FL用。
ご自身でプログラミングキットをご用意されたものの通信不能と伺っておりましたが、無事にデータの書き換えができて良かったです。
ちなみにデータはカーブ2ですが、低負荷時(破線)のグラフはカーブ1と同様です。
違いは高負荷時(実線)のグラフで、カーブ1より高回転まで緩やかな進角となります。
1台目のカーブ3も同様ですが、レースなどでスロットルの大きな開閉を多用するシーンに適しています。
今回登場しなかったカーブ4は、チューニングエンジンのレース専用版と思って下さい。
ということ、今回は軽くカーブの解説も交えてご紹介しました。
データの選定についてはお客様ごとの走り方次第となりますが、街乗り・ツーリングメインの方でしたらカーブ1で十分かつ、最も変化を体感できると思います。
キック始動対応データ設定の費用
データ書き換えのみ:¥4,800(消費税・レターパック送料込み)
当店で新品購入+データ書き換え:総額から¥1,500 OFF
ちなみに新品はDynatek代理店のネオファクトリーさんからの取り寄せで、安心の保証付きです。ご自身で本体を購入されるより断然お得です。
重大?発表 点火時期データについて
最後まで根気強くお読み頂きありがとうございます。ここでお知らせです。
従来はキック始動対応設定のみ行っておりましたが、キック始動性をより高めるため、
『当店オリジナルカーブ』
での設定を開始します。
オリジナルと言っても始動に関係する部分の変更なので、走行時のデータは従来の内蔵データと同様となり、カーブ1・カーブ2 選択時のみの対応とさせて頂きます。
※カーブ3・カーブ4をご希望されるエンジンの仕様は、恐らく標準仕様のままで差し支えないため。
そんな怪しいデータ信用できんわ!という方は従来通りのデータ設定も可能です。
引き続きご依頼をお待ちしております🙇♂️
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