1978年式FXEF TMオーバーホール

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1978年式FXEFのトランスミッションオーバーホールのご依頼を頂きました。

断続的に作業していたので今回も写真が飛び飛びです。
そしてしばらく前の作業なので一部記憶があいまいです…ポンコツで申し訳ありません😅

1978FXEF 4速 トランスミッション オーバーホール

こちらはスターターカバーのブッシング交換、合わせ面の面出し済みの写真(恐らく)。

 

ケース側も各スタッドを抜いて面出し。

1978FXEF 4速 トランスミッション オーバーホール

特にケース底部のマウント用スタッドはオイルが滲んでくる場合があります。
高強度ロックタイトで固めておきます。

 

メインドライブギアブッシュを打ち換えて内径調整。

1978FXEF 4速 トランスミッション オーバーホール メインドライブギア ブッシング 交換 リーマー

来年はハンドリーマーは卒業したいですが…どうなることか。

 

色々すっ飛ばして大体組み上がってます😅

1978FXEF 4速 トランスミッション オーバーホール シフターフォーク 調整 クロスレシオ 3速ギア

画像上部に写っているのは純正の3速ギアです。
開けた機会にということで、今回はAndrews製のクロスレシオ3速ギアを組み込みました。

クロスレシオとは、クロス=close:接近した ratio: という意味です。

 

さて、3速をクロス化するメリットはいくつかあります。
その中でも『街乗りで2速or3速どっち入れりゃいいの!?』問題の解消は大きいです。
4速モデルにお乗りの方は体感済みと思いますが、50km/h前後がとにかく使いづらいのです…。

下の表は1978年式FXの各ギアをもとに、Eg回転数と車速の関係を表したものです。
上の赤枠は3速の純正ギア比で、下の赤枠は2速・3速で車速50km/h時のEg回転数です。

1978FXEF 4速 トランスミッション オーバーホール ストック 純正 3速 ギア比

2速では約2600rpmとかなり忙しなく、時期によってはEg温の上昇も気になります。
しかし3速にシフトアップすると約1700rpmまで回転が落ち込みます。
今度はトルク変動が増してギクシャクとした走りになります。
負荷が高めの状態なのでやはりEgの過熱に繋がりますし、加速の際もノッキングを起こさないよう、繊細にスロットルを開いてやる必要があります。

また、50km/hを下回れば回転の上がる2速にシフトダウンし、また3速にシフトアップ…と、2速・3速を行ったり来たりで大変扱いづらいのです。

 

次にクロスレシオの場合です。ギア比が純正の1.228から1.357と大きくなります。
4速からは数値が遠くなり、2速のギア比にcloseということですね。

1978FXEF 4速 トランスミッション オーバーホール クロスレシオ 3速 ギア比

同じく50km/h時ですが、2速のギア比は同じなのでEg回転数は高めのままです。
しかしシフトアップすると、回転数の落ち込んでいた3速は1900rpm強まで回転数が上がります。
純正ギア比よりトルクも増えるので、Egの負荷を減らしつつ50km/h前後を維持し易くなります。

なお60km/hの場合は約2300rpmとなり、これなら3速固定のままスロットル操作だけで街乗りをカバーできますね。

ということで、3速ギアのクロス化はトランスミッションのオーバーホールの際には大変お勧めなアップデートです。
スプロケットやギア比の話は店頭でもよく質問を頂くので、また別の機会に詳細をご紹介しようと思います。

 

次はアップデート部品にやられた話です。
4速ミッションは構造上スプロケットとスペーサーの間からオイルが漏れてしまいます。
対策として2分割したスペーサーにOリングを内蔵して漏れを止める部品が販売されています。

1978FXEF 4速 トランスミッション オーバーホール リークレススペーサー

サンダンスさんのリークレススペーサーが有名ですが、当時海外から同様の部品が発売されたので早速使用してみました。
結果…スプロケットナットを締めていくとギアがロックしました😇

 

海外製とサンダンス製で比較、考察してみました。
海外製は無負荷状態では適切な横方向のクリアランスがありますが、締め込みに応じてクリアランスが減っていきます。つまり剛性不足です。

まずOリングが収まる位置が全く異なります。

1978FXEF 4速 トランスミッション オーバーホール リークレススペーサー

左の海外製はカラー端面が段付きとなり、実際に締め付けトルクを受けるのは肉厚の半分程度の面積しかありません。
右のサンダンス製は端面を本体部の径より幅広に作ってあります。
グレーの線はフランジパートとの接触痕ですが、全体の2/3程度は受圧面積を確保してあります。

 

フランジパート外側。双方Oリングが収まるよう段付き構造です。

1978FXEF 4速 トランスミッション オーバーホール リークレススペーサー

肉厚も純正より厚く、海外製は当初コルクスペーサーを入れて組んだため、擦った跡があります。
カラー端面がフラットだった分、一見サンダンス製のざぐりが深く見えますが…

 

フランジパート内側。
サンダンス製はカラー側端面の径に合わせて更に肉厚を持たせてあります。

1978FXEF 4速 トランスミッション オーバーホール リークレススペーサー

ギアとのフランジパートの接触部は内径のごく僅かな面積となります。
海外製はカラー端面の面積不足で締め付けトルクを分散できず、かつフランジパート内径側の強度不足で変形を引き起こしていたようです。

 

3回もシール交換しましたが、スリーマイルズさんのご協力で当日中に解決しました。あざす。

1978FXEF 4速 トランスミッション オーバーホール メインドライブギア シール

 

ということで大変お待たせしましたが無事に完成です。
次回はちゃんと写真を撮ろうと思います…(ゆとりがあれば)。

1978FXEF 4速 トランスミッション オーバーホール

有難いことに、こちらのお客様からはEgオーバーホールのご依頼も頂いております。
聖籠町のH様、ご依頼ありがとうございます。

慢性的に皆様をお待たせしてしまい申し訳ありません。
当たり前ですが、手抜きの無いように進めていきます。

 

 

 

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