本日は振り替え定休日ですが、余力があったので出勤しております。
作業の待ち時間に放置しがちなブログを更新…
1975年式 XLCH の クランクケース クラック 修理の続きです。
前回はプライマリー側ドレン穴のねじ山を再生しました。
関連記事:1975年式XLCH クランクケースクラック修理 #1
もうひとつのクラックはプライマリーチェーンテンショナー部のねじ山です。
以前にアップした1956年式KHKと同じ部分で、こちらは上側の穴のみ上下方向に割れてます。
関連記事:クランクケース クラック修理
根が深かったため切削量も増えましたが、クラックが穴の奥まで到達しておらず幸いでした。
このねじ穴はクランク室内部まで貫通しています。
穴埋めが必要なほどの肉盛り量となると、クランク軸の歪みに繋がりかねません。
少しでも肉盛り量を減らすべく下穴を残し、歪み低減の処理をしながら溶接します。
純正形状とは異なりますが、普段見えないところなので補強のリブを入れておきます。
溶接が終わったら肉盛り部分の高さを合わせ、平面を出します。
安定のタイムサート仕上げです。確実に強度アップが見込めます。
下穴の周辺強度に問題が無いことが前提となりますが、そのためのリブ補強でもあります。
インサート固定後、僅かに突き出た分を砥石で均して修復完了です。
コストの兼ね合いもあり、組み立て後は全く見えないので表面仕上げ無しです。
湾岸ミッドナイトでも言われてますが、”一番大事なコトはキレイさじゃなくバチっとくっつけるコト”なので…
以上で修理は無事に完了となりましたが、大変長らくお待たせしてご迷惑をお掛けしてしまいました…。申し訳ありません。
東京都からご依頼を頂いたO様、この度はありがとうございました。
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関連記事:アルバイトさん募集【再掲】
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