1982年式FXB エンジンオーバーホール#1

 

ご無沙汰していた作業紹介の記事です。こちらは1982年式FXB・スタージスのエンジンです。
オーバーホールというより社外品を使用しての組み立てに近いです。
こちらの車両もあまり写真が有りません(^^;)

まずはカムカバーの合わせ面、面出しから。

1982年式FXB ショベルヘッドエンジンオーバーホール1

もともとクロームが掛かっていたカバーで、相当の歪みでした。

 

純正品番の刻印を見ると、実は前期エボ用っぽいです。

1982年式FXB ショベルヘッドエンジンオーバーホール2

ブッシングに回り止めのピンを打ちます。

 

その後、ケースに仮組してリーマー通し。

1982年式FXB ショベルヘッドエンジンオーバーホール3

ブッシングの内径とラインを合わせます。

 

もちろん事前にピニオンベアリングの内径、ラインも合わせてあります。

1982年式FXB ショベルヘッドエンジンオーバーホール4

JIMS製のレースを使用していますが、新品はかなり内径が狭く作られています。
ホーニングで予め内径を広げておきます。

 

使用するベアリングを選定。新品レースなのでスタンダードサイズを使用します。

1982年式FXB ショベルヘッドエンジンオーバーホール5

パッケージの表記はスタンダードですが、実測は若干アンダーサイズでした。全て同じ径なので良しとしておきます。

 

ベアリング径に合うようラッピングして内径とライン合わせ。

1982年式FXB ショベルヘッドエンジンオーバーホール6

今までより手間が掛からずスマートに仕上がりました。

 

そして最後に耐熱の艶ありブラックで塗装。

1982年式FXB ショベルヘッドエンジンオーバーホール7

これが一番の手間でした。正直ウレタン塗料でも良かったかも…orz

 

ケースの準備が整ったところで、フライホイール側の下準備を。

1982年式FXB ショベルヘッドエンジンオーバーホール8

まるで僕みたいに太いドリル(意味深)の刃を研ぎます。ちなみに34φです。

 

材料に下穴を開けます。これから作る部品以外に使い道が無いな…。

1982年式FXB ショベルヘッドエンジンオーバーホール9

ブロンズ系合金からワンオフしたのは…

 

オーバーサイズのフライホイールワッシャーです。
今回使用するTruett and Osborn製のフライホイールには鉄製フライホイールワッシャーが装着されています(画像左)。

1982年式FXB ショベルヘッドエンジンオーバーホール10

しかし、コンロッドとのサイドクリアランスが1mm弱もあり、この年式用のアルミ製ベアリングケージとは相性が宜しくありません。
サイズが特殊で、当然オーバーサイズなど市販されていないのでワンオフしました(画像中央)。
JIMS製ブッシングと同等の材料を使用していますので、純正用(画像右)とは色が違います。
正真正銘のMeet or exceed OEM quality(笑)です。

つづく。

 

 

 

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