ご無沙汰していた作業紹介の記事です。こちらは1982年式FXB・スタージスのエンジンです。
オーバーホールというより社外品を使用しての組み立てに近いです。
こちらの車両もあまり写真が有りません(^^;)
まずはカムカバーの合わせ面、面出しから。
もともとクロームが掛かっていたカバーで、相当の歪みでした。
純正品番の刻印を見ると、実は前期エボ用っぽいです。
ブッシングに回り止めのピンを打ちます。
その後、ケースに仮組してリーマー通し。
ブッシングの内径とラインを合わせます。
もちろん事前にピニオンベアリングの内径、ラインも合わせてあります。
JIMS製のレースを使用していますが、新品はかなり内径が狭く作られています。
ホーニングで予め内径を広げておきます。
使用するベアリングを選定。新品レースなのでスタンダードサイズを使用します。
パッケージの表記はスタンダードですが、実測は若干アンダーサイズでした。全て同じ径なので良しとしておきます。
ベアリング径に合うようラッピングして内径とライン合わせ。
今までより手間が掛からずスマートに仕上がりました。
そして最後に耐熱の艶ありブラックで塗装。
これが一番の手間でした。正直ウレタン塗料でも良かったかも…orz
ケースの準備が整ったところで、フライホイール側の下準備を。
まるで僕みたいに太いドリル(意味深)の刃を研ぎます。ちなみに34φです。
材料に下穴を開けます。これから作る部品以外に使い道が無いな…。
ブロンズ系合金からワンオフしたのは…
オーバーサイズのフライホイールワッシャーです。
今回使用するTruett and Osborn製のフライホイールには鉄製フライホイールワッシャーが装着されています(画像左)。
しかし、コンロッドとのサイドクリアランスが1mm弱もあり、この年式用のアルミ製ベアリングケージとは相性が宜しくありません。
サイズが特殊で、当然オーバーサイズなど市販されていないのでワンオフしました(画像中央)。
JIMS製ブッシングと同等の材料を使用していますので、純正用(画像右)とは色が違います。
正真正銘のMeet or exceed OEM quality(笑)です。
つづく。
新潟県新発田市のハーレーカスタムショップ
オーバーロードマシナリー
Overload Machinery
通常営業 土曜・日曜・祝日のみ 営業時間 11:00~18:00
HP:http://overload-machinery.com
Blog:http://overload-machinery.com/blog
E-mail:こちらから
所在地&TEL/FAXはこちら
For Sale!!