1975年式XLH オイルポンプ修正

 

はい、お久しぶりです。

1975年式XLH1000のオイルポンプチェックバルブを修正しました。

しばらくエンジンを掛けないと、エンジンオイル量が明らかに減っている…。
そしてエンジン始動時にはブリーザーから大量のオイルが噴き出す。

1975XLH1000 オイルポンプチェックバルブ修正1

ショベル以前の車両では経験者が多い症状かと思います。
ほとんどの場合、原因はオイルポンプでしょう。

 

オイルタンクはポンプより高い位置にあり、自重でポンプまでオイルが供給されます。
しかし、停車時にまでオイルが流れ込むと、ケース内にオイルが溜まってしまいます。

1975XLH1000 オイルポンプチェックバルブ修正2

停車時のオイル流入を防ぐのがチェックバルブという部分です。
ボールをスプリングで押さえるような構造で、油圧が掛かっていないときはボールがオイル通路に蓋をして、不要なオイルの流入を防ぎます。

 

この部分の密着が悪かったり、スプリングが経たってくると、冒頭の症状が現れます。

1975XLH1000 オイルポンプチェックバルブ修正3

ボールを交換します。左が新品で右が純正。純正は表面の仕上げが荒いですね。
ポンプ本体の当たり面を軽く修正、スプリングも新品に交換。

 

エンジンオイルも交換します。

1975XLH1000 オイルポンプチェックバルブ修正4

旧車はキャブセッティングを濃い目にする場合が多く、オイルもガソリンで汚れがちです。
こまめにオイル交換すると良い状態をキープできます。

 

新しいオイルを入れた後、しばらくの間はエンジンを掛けずに様子見。

1975XLH1000 オイルポンプチェックバルブ修正5

オイル量に変化はなく、修正前ほどの酷いリークは無いようです。
これでも症状が改善されない場合は、オイルポンプボディ単体での修正が必要です。

 

某コーティングを施工して、納車に向けて試運転。

1975XLH1000 オイルポンプチェックバルブ修正6

…というのが5ヶ月ほど前の話。
オーナーさんがご多忙のためお預かりしていましたが、先日無事に納車となりました。

K様、毎度ありがとうございます。またのご来店をお待ちしております。

 

 

 

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