2011年式XL1200L カスタム #1

2011年式XL1200L・スポーツスター1200ローのカスタムのご依頼を頂きました。

こちらは新車で購入し、ちょうど慣らしの800kmを走り終えて即入庫…オーナーさんのカスタムへの意気込みが伝わってきます。

2011年式XL1200Lカスタム1

ハンドル以外は純正なので、まだかなり野暮ったさが残っています。定番箇所に一通り手を加えてスッキリさせたいと思います。

全体的に手を加えるので、外すものはまとめて外して…

2011年式XL1200Lカスタム2

何も付いていないとシンプルで良いですね~! …走れませんが。

色々とカスタムを進めていく上で邪魔になってくるのが、タンク下部にまとめられた配線類。07年以降のインジェクション車両は特に配線カバーが目立ちます…。

2011年式XL1200Lカスタム3

以前、簡易的に配線処理したナイトスターをご紹介しましたが、今回は配線引き直しも覚悟の上でシンプルに仕上げます。

サンダーマックスを装着しますので純正モジュールも取り外し。

2011年式XL1200Lカスタム4

樹脂製のモジュールのケースも取り外し、配線を解放すると…

宇宙の 法則が 乱れる! 状態です。なんというカオス。 同世代の方は元ネタ分かりますよね?

2011年式XL1200Lカスタム5

こんな配線も一手間、いや二手間加えますと…

とてもシンプルになります。

2011年式XL1200Lカスタム6

高年式スポーツスターの定番、メーターはエンジン横に移設です。まだ仮組みですが、コイルもステーを作って移設します。

そして、コイルと共にネック近辺に付いていたキーシリンダーを、

2011年式XL1200Lカスタム7

サイドカバー下部に移設。これでネック付近の余計なパーツが無くなります。メインチューブにに沿う配線のボリュームも減って一石二鳥。

配線関係は一旦ここでストップ。お次は、

2011年式XL1200Lカスタム8

こんな感じに材料をカットして溶接して組み立て。

ライザーの根元からステーを取り、ヘッドライトをバイザー無しでマウント出来るようにしました。もちろん光軸調整も可能。

2011年式XL1200Lカスタム9
今回のカスタムでは純正ぐらいの高さでライトをマウントしたかったのですが、アンダーブラケットからマウントするとステーが長くなってしまうので。

メーター移設に伴いライザーも変更。XL1200Lはメーターマウント一体のライザークランプですから、メーター移設時には必須ですね。

2011年式XL1200Lカスタム10

コントロールもシンプルに仕上げます。もともと付いていたハンドルだと配線逃がしの凹みが目立ってしまうので、この機に10インチのロボハンに変更。

スイッチの取り付けが有りますので、後ほど車体側配線と一緒に仕上げます。

サンダーマックスの装着に伴い、どでかいエアクリーナーも交換します。メーカー在庫切れでしたが、長期欠品にならなくて良かったです。

2011年式XL1200Lカスタム11

エンジンが引き立つようにと、シンプルなマウントでかなり小さいものをお選びいただきました。

フィルターをカバーで挟みこんで固定するタイプですが、スペーサーが長すぎてフィルターがガタガタです。

2011年式XL1200Lカスタム12

ということでスペーサーの長さを調整。隙間から空気が入ったらフィルターの意味無いですからね。

その他、多少の調整が必要だったものの無事に付きました。

2011年式XL1200Lカスタム13

以前カスタムしたスポーツスターに付いていたのも、このメーカーのエアクリーナーです。フィンタイプの質感もカッコいいですね!

次はマフラーを交換…と思ったら、

2011年式XL1200Lカスタム14

どう頑張ってもサンダーマックスのAFRセンサーが干渉します。かつて作業したときは問題なかったはずなのに…

純正のO2センサーはギリギリで逃げるようです。明らかにバングの取り付け角度が以前と違うようです。

2011年式XL1200Lカスタム15

頼れる元同僚に聞いたところ、最近になって同様のケースが1件あったそうです。片側だけの干渉だったそうですが、なんでうちは前後ダメなんだ…orz

元パーツ屋なので諸々の事情を把握しつつも、クレーム効かないかダメもとで購入先にTEL→もちろんダメです\(^o^)/オワタ

と言うのも、純正状態に対して問題なく取り付け可能であれば不良品には該当しないのです。

一度バングを切り落として新たに溶接すれば済むのですが、それなりに手間も掛かりますし、何より新品のメッキを削るのはあまりにもったいないです。

2011年式XL1200Lカスタム16

ということで現在のバングの座面を加工し、AFRセンサーの取り付け角度を変える作戦にしました。これなら削った部分以外のメッキに影響は出ません。

座面だけでなく、当然ネジ穴の角度も修正が必要です。

2011年式XL1200Lカスタム17

もとの穴に直接ねじ山を立てることはできませんし、強度も必要なのでタイムサートで対応。これで安心して締め付けできます。

リア側も同様にタイムサートで角度修正。

2011年式XL1200Lカスタム18

偶然このサイズをストックしていたので助かりました。

そしてセンサーを組んだマフラーを装着。

2011年式XL1200Lカスタム19

ご覧の通り、十分クリアランス確保できています。

先ほども書きましたが、パーツのマッチングは純正状態が基準です。クレームも効きませんし、かと言って個人で加工するには難しいレベルです。

ハーレーの場合、安く買ったつもりの部品がむしろ高く付く場合もありますので、カスタムをお考えの際には是非一度ご相談下さい。

何はともあれ、無事にマフラー装着できて良かったです。

2011年式XL1200Lカスタム20

J君、いくつか相談したい点も有りますので、時間が有るときにでもに見に来て下さい!

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