昨年の作業内容がブログ画像フォルダから発掘されました。不動スポーツスターのメンテナンスです。タイムリーなのでアップします。
冬眠も終わってそろそろ乗り出そうかという時に…セルが回らない(汗 まぁ良くある話かと。
セルスターターのボタンを押して、プライマリーの周りから『カツカツカツカツカツッ』という打音が聞こえる場合、高確率でバッテリー上がりです。 (べつに静岡の親分を連呼しているわけでは有りません)
ヘッドライトは問題なく点く、電圧が12V以上ある…といった場合でも、実際にセルを回した時のバッテリー容量が影響します。充電しても回復しなければ諦めて新品に交換しましょう。
Newバッテリーは純正が断然お勧めです。同サイズ密閉型バッテリーより、電気を発生する部品が大きい構造になっています。使用状況が良い場合は余裕で4~5年使えます。
反対にシナ製の安物バッテリーは避けた方が良いでしょう。端子とボディの隙間から蒸気や液が漏れている物をよく見ます。密閉度が低いと水分が逃げ、バッテリー液の濃度が適切に保てなくなります。結果、寿命が短くなったり突然死するものも多いです。
特にゲルバッテリーと呼ばれるタイプは低温時の化学反応速度が遅く、セル始動時のような大電流を短時間で出力するには向いていないようです(実験済み)。
トラブルなく快適に乗りたいのであれば、やはりハーレーに見合った性能のバッテリーを装着したほうが良いでしょう。
バッテリーの件が長くなりましたが、バッテリー上がりと同時にキャブ周りも怪しげ。
長期保存用の添加剤を入れないでしばらく置いておくと、ガソリンの揮発成分が飛んで燃焼しづらい状態になってしまいます。キャブに溜まっていた古いガソリンを抜き取りました。
エアクリーナーのフィルターも、ブリーザーからのオイルで汚れていたので新品に交換します。プラグもおフランス製の物が付いていましたが、汚れていたので交換。
チョークケーブルも交換します。
なぜなら、
ケーブルのフリクション調整部分が折れてしまっているからです。
固定が効かないので、引っ張っても元の位置に戻ってしまいます。
よく間違えて組んであるのですが、歯付きワッシャーはステーの内側、ナットの緩み止めです。
ローレットの付いたフリクション調整ナットを締めこむことで、ケーブルを引っ張るときの固さを調整できます。
樹脂製なので、締めすぎると前の写真のように折れてしまうため要注意です。
このような基本メンテナンスを行い、無事に再始動できました。
きれいな車両なので今後も大事に乗って頂ければと思います。新潟市のH様、ありがとうございました。
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