1977年式FLH1200 ボバーカスタム
77年式FLH1200 ショベルヘッドのボバーカスタム例です。
2026年5月版:足回りのアップデート
基本の外観は前仕様をキープしつつ、フロントフォークやブレーキの性能向上でより走りを楽しめる仕様にアップデートしました。



2026年5月版アップデートの詳細
フロントフォーク周辺
・Progressive:プログレッシブ 不等ピッチフォークスプリング
・ハーレー純正 XL1200X用フロントフェンダー
・フェンダーブラケットワンオフ

前仕様のフォークはブレーキング時の極端な沈み込み、動きの速さ、反動の収束の悪さで、まるで常にフロントが上下しているような落ち着かない挙動でした。
外観はほぼ同じ77年後期以降用のフォークに丸ごと入れ替え、さらにプログレッシブの不等ピッチスプリングを組み込み。
不等ピッチスプリングとは、名前の通り二種以上のバネの巻き数=特性を持ちます。
細かな凹凸への追従性を維持しつつ、一定ストローク以上は粘りが出て、急激な姿勢変化が起きづらいです。
ショベルながら、減速にしっかり前ブレーキを使える前足に変身しました。
そして長距離ツーリング時の降雨対策にフェンダーが欲しいとのご要望。
スタイリング的には前仕様でまとまっていたので、雰囲気を崩さないよう意識しました。
絶妙なサイズのフォーティーエイト純正フェンダーを流用するため、ステンレス丸棒を使用して”緩さ”を感じるブラケットをワンオフ。

いざ着手してみると、そこそこ広めにフォークカバーの逃げが必要。
アウターのテーパー形状に絡め、あたかもデザイン優先の設計かのようにまとめました。
このフェンダーは上面から吊り下げるマウント方式。
フェンダーの三次曲面に沿うよう、クラシックな風味のアーチ形状となっています。

純正塗膜を生かしたく、フェンダー側に余計な加工を入れないように…と思ったら、予想以上に3D設計で大変でした笑
「全体的にもまとまっているので、付けっぱなしで良いですね」とのことですが、整備性最悪な純正と違い、フェンダー単体での脱着が容易な点も隠れた拘りです。
リアブレーキ周り
・TC88純正4ポットブレーキキャリパー
・11.5インチ ドリルドステンレスブレーキローター
・ボルトオン仕様ブラケット ワンオフ

前仕様はJB製のビレット4ポットキャリパーが装備されていました。
しかしマスターとの相性、10inの小径ローターで制動力はほぼ期待できず…
ローター径を11.5inへサイズアップすると同時に、サポート一体式のTC88純正キャリパーで剛性アップ。強く踏めばタイヤがロックする程度まで性能向上しました。
バナナキャリパーとは比較にならない非常に良く出来た構造で、各部の長期的な耐久性やそれらの維持費についてもかなり恩恵が大きいです。
回り止めブラケットは強度最優先でシンプルに製作。もちろんチェーン調整幅全域に対応。
本体がショック寄りに移動したことでフェンダー直下に空間が生まれ、トルクロッド不要でサイレンサー周辺までも視覚的にすっきり。一石”三”鳥のカスタムです♪
2026年5月アップデート後のギャラリー
前仕様の全体像ギャラリー
前仕様のカスタム部位詳細
ヘッドライト周辺
・5.75inヘッドライト(スポットライト)&イエローレンズ+国産LEDバルブ
・マウントブロックワンオフ

ボブタンクとメーターダッシュのボリュームに合わせ、レンズ径は5.75inながらケースはベーツタイプよりも一回り大きなスポットライトタイプを選択。
よく見かける板状ブラケットを併用すると見た目がやや煩雑になり、マウント位置が高めになってしまいます。
今回は低く奥まった位置にマウントしたかったので、マウントブロックをワンオフ製作。
メーターダッシュとライトの頂点で車体と平行にアライメント。
もちろん光軸調整にも完全対応し、LEDバルブでトンネルや夜間でも不安なし。
ハンドルスイッチ
・2%er ハンドルリングスイッチ
・ステンレス製ボタンスイッチ
・???

従来のスイッチ小型化といえばハンドルバーへの穴開け、配線中通しが必要でした。
しかしネジ留めのスイッチケースは角度調整が出来ず、バー本体の交換ともなれば再度同じ作業=費用&手間が必要…という拡張性の低いものでもありました。
今回使用したスイッチはクランプ式マウントのため、自由に脱着・角度調整が可能です。
ちなみに7/8in・1inバーの共用ですが、1inバーにマウントすると恐ろしく隙間が開くため、フライス盤にてクランプ部を切削加工しています。
そして今回のセットアップの真価がこちらです↓
ウインカー・ホーン・ヘッドライトの全操作がこの二つのボタンに集約されるため、超シンプルです。が、残念ながら公道走行不可のショーバイクパーツとなります。
ウインカー

リアは毎度おなじみのバレットアトーをスイングアーム端部にマウント。
もはや目立たないどころか”ステルス”です。車体のシルエットがより引き立ちます。

フロントは車検対策と固定方法の関係でフロアボード前端にマウント。
バルブ式ウインカー以上の明るさで視認性抜群。
エアクリーナー
・FORK TRA126 3Dラウンドエアクリーナー マーシャル
エアクリーナーは装着率の高いFORK 3Dラウンドシリーズから”マーシャル”を選択。
実にジャストなサイズ感で、水平に伸びるモールディングがシックな雰囲気をプラス。
実はこのモールディングが次のパーツ選びに関係することに…。
テールライト

既製品でボバーに合いそうなテールライトというとデザインが限られてきます。
エアクリの雰囲気に通じる物を探した結果、このテールライトがベストマッチ。
”Bel Air”の名の通り、円錐からリブが伸びた造形は、航空機デザインの影響が強かった50’sのアメ車のディテールを感じさせます。
偶然にもエアクリ&テールでデザインが揃ったので、どうせならマウントも拘りたい…
となってしまい(悪癖)、お任せで”Bel Air”感のあるマウントをワンオフさせて頂きました。

テール本体(黒い部分まで)のマウント部はジェットエンジンのような構成で、中心の円錐と外壁の間は肉抜きしてあります。ちゃんと水抜き穴もありますよ笑
上方から見た図。台座部分は進行方向へ向けた矢じり型となっています。
アメ車のボンネットマスコットのように、動的かつ”Deluxe”なデザインを意識しました。

そのため、固定用のボルトナットは表に出さず、中空構造により配線の中通しを実現。
ナンバーベースも別体で設け、できる限りテール周りの造形を引き立てました。
ちなみに本当のボンマスなら表面仕上げはフルポリッシュ(+クローム)がセオリーです。
が、あえて鋳肌風の部分を作り、分かりやすく旧車の雰囲気を演出(模型でいうケレン味)。
この質感の対比により、デザインの輪郭となるポリッシュ部はさらに強調されます。
オープンプライマリー&クラッチ
・BDL 1-1/2inオープンベルト
・BDL コンペティタークラッチ

旧車のカスタムでは定番ですね。オープンプライマリーは男のメロン。
カッコエエ以外の理由は不要!(実際は軽量化、整備性向上、減速比変更など理由多数)
クラッチのアップデートについてですが、各部の耐久性の低さや引き摺り・滑り等の動作不良を解消するうえで非常に有効です。
切れが良くなるのはもちろん、発進時の半クラからトルク感が増したように感じます。
これは主に板の枚数、つまり摩擦による力の伝達容量が増えたことに由来します。
同時に一部品が受ける負荷も分散されることで、各部の耐久性が大幅に向上します。
このクラッチは外観にも特徴があります。スプリングが出っ張らずとにかく薄いです。

純正タイプのクラッチハブも独特の雰囲気があり格好良いですが、ナローなチョッパーなどシンプル&クリーンに仕上げたい場合にも大変おすすめです。
ということで1977年式FLH ボバーカスタムの紹介でした。
機能面を中心に更なるアップデート予定なので、今後が楽しみですね。
仕様変更前

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