4速用 ベアリングサポート

4速モデルをオープンプライマリーにする際におなじみのコレ。
インナープライマリーを外した際に装着するベアリングサポートです。

オープンプライマリー ベアリングサポート加工1

お客さんが取り付けしたところ、キックが異様に重くなったそうです。
クラッチハブの裏側とサポートが干渉していたようで、擦った跡が付いていますね。

フライスで1.5mmほど表面を削りました。これで干渉せずに装着可能です。

オープンプライマリー ベアリングサポート加工2

この車両にはもともとコレ↑が装着されていませんでした。
そもそもこの部品の役割は何かというと…ミッションの簡略図を作ってみました。下の図をご覧ください。

メインシャフト保持

メインシャフト(グレー)を、ケース内部のベアリング(青)と、
プライマリーケースのベアリング(赤)で両端から保持し、
シャフトの周りをメインドライブギア(ピンク)が回転する構造です。

メインドライブギアの内部にはブッシング(黄)、外周にはローラーベアリング(白)が配置されていますが、構造上これらはスプロケットを駆動するドライブギアの負荷を受けるための物です。

このベアリングサポートはプライマリーケースを外した際に、
(赤)のベアリングに相当する部品となります。

今回の車両にはベアリングサポートが装着されていませんでした。
ということは…下記の図をご覧ください。

メインシャフト保持2

メインシャフトのプライマリー側を保持するベアリング(赤)が無くなります。
メインシャフトに遊びが発生し、その負荷はドライブギアのベアリング(白)と内部のブッシング(黄)で受けることになります。

結果としてこれらの磨耗を早め、ケースのベアリング(青)にも本来以上の負荷が掛かることになります。

この車両はミッション周りからのオイル漏れ多かったらしいですが、
このように本来の動作が出来ていない状態ではそれも納得です。

適合年式なのにサポートが干渉した原因、だいたい見当は付いています。
しかし『付かない=付けなくて良い』ということではありません。
まずは『何故付かないか?』を考え、『部品の役割』を考え、確かな裏付けの基で最終的な判断があるべきです。

などと未熟者が講釈垂れてしまいましたw サーセンwww
しかし機能部品はほんとに奥が深いと思います。
自分もさらに修練しなければいけない。と改めて思う作業でした。

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1977FLH crank rebuild1
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1977FLHtiming hole thread timesret repair 4
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