最近インスタへの投稿が多かったのですが、気付いたら大量のネタが溜まっておりました。
サボらずに、徐々にでもご紹介していこうと思います。
以前にハンドルを交換したXL1200X・フォーティーエイトですが、ある時を境に、突然どこからともなくオイルが漏れるようになりました。
ベルトガードに広範囲でオイルが飛び散っています。反対側も…
腹下も確認しましたが、フレームへの伝い漏れは有るものの、一見、各ガスケット・シール類からは漏れた形跡が無いようです。
今回のような症状は、特定するのが厄介なパターン。そこで新兵器を投入しました。
オイルに専用の蛍光染料を混ぜ、ブラックライトを照射することで付着したオイルが発光、オイル漏れの箇所を特定するという方法です。
発光することで、入り組んで影ができる箇所でも確認が容易となります。
各部ライトを当て、オイルの跡を辿ります。付着量が多ければ発光も強くなります。
オイルの付着量が多いのはオイルタンク右側の上面で、後端から約1/3の範囲。
オイルタンクは樹脂製なので、上下の接合面が怪しいと思いましたが、違ったようです。
下から覗いてみると、フレームの裏側にもオイルが付着しています。
エンジンを掛けて観察しましたが、高回転時にオイルが噴き出すのが確認できました。
オイルタンクを外して最終確認です。
フェンダーを跨ぐ形状なので、従来品より一手間掛かります。
そして、これが今回の原因箇所のベントバルブです。
バネでタンクに蓋をしている構造で、内圧が高まるとバルブが開いて圧を逃がします。
従来の金属製タンクに比べて強度が低いので、破損を防止するためのものでしょう。
オイル量が多すぎても内圧が上がりますが、ゲージ、容量ともに規定内です。
オイル交換後にそれなりの距離を走っているので、やはり部品側の原因と思われます。
樹脂を溶着して組み立ててあり、そもそも分解補修用の部品が設定されていません。
ということで、残念ながら本体ごと交換となりました。交換後、症状は発生していません。
メーカーも耐久性、故障率の裏付けがあって樹脂製、非分解方式にしているのでしょうが、いざという時の修理コストを考えると良し悪しですね。
やや釈然としませんが、お客さんの不安が解消できたので結果オーライです!
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