Fバナナキャリパーのガタ止めスプリングについての考察 #3

 

例によってかなり間が空いてしまいました。
正直自分でも何をどこまで書いていたか覚えてません🤗

 

前回の記事を読み直したところ、走行時のキャリパーのガタは抑えられるけど別の問題が発生するということだったようです。
関連記事:Fバナナキャリパーのガタ止めスプリングについての考察 #2

別の問題についてですが、下記の画像参照。

1979FLH バナナキャリパー アンチ ラトル スプリング6

ローターの回転方向と逆にピンのクリアランスを殺しているため、ブレーキを掛けるたびにキャリパーがローターに引っ張られ、キャリパー穴とピンの衝突による衝撃荷重が発生します。

ついでに上に押し上げる力も働いているので、微妙に回転しながら摩耗を促進しているかもしれません。

 

制動時に発生する繰り返し荷重はもちろん回避のしようが無いのですが、衝撃荷重はキャリパーとピンのクリアランスを予め無くすことで回避できます。

1979FLH バナナキャリパー アンチ ラトル スプリング7

画像のようにキャリパーをローター回転方向へ押す向きでスプリングを組めば良いのです。これが独自解釈の内容です。

後半は駆け足となりましたが、『独自解釈は理に適ってましたか?』というご質問から考察内容を書いてみました。いかがでしたでしょうか?

 

店主のコミュ力では、簡略化して説明してもこれだけの情報量となります。
インスタに上げた画像一枚だけを一般ユーザーさんが見た際には、恐らく単に組む向きを間違えているようにしか見えず、混乱を招く恐れがあったため純正仕様の取り付けで再アップした次第です。

なお、制動時に発生する荷重に対して十分な軸受け径と素材強度が確保できていなければ、スプリングの向きに関わらず摩耗が進行していきます😇

まぁ長々と書きましたが、例えば小物パーツひとつ組むにしても、裏では色々考えながら組んでいるということが少しでも伝われば幸いです。

 

 

 

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