1978年式 XLH1000 マフラー交換 【始動動画あり】

1978年式 XLH1000 アイアンスポーツ のマフラー交換のご依頼を頂きました。

以前に当店でお買い上げ頂いた車両です。
関連記事:ハーレー 中古車 1978年式 XLH1000 #2

ブログにアップ出来ていませんでしたが、ハンドルやタイヤ交換にダイナ2000i装着と、走行性のアップデートを中心に色々お任せ頂いておりました。ありがとうございます。

実はマフラー交換のご予約より先に、別件でレッカー入庫となりました。

1978 XLH 1000 マフラー カスタム ドラッグパイプ クロームワークス インナー サイレンサー ローパス バッフル ダイナ2000i キック スタート 始動 1

走行中にシフトアームが折れてしまったそうです。無事に停車出来て何よりです。
あいにくV-Twinはじめ各社で在庫切れでしたが、W&Wに在庫が有って助かりました。

シフトレバー待ちの間にマフラーも入荷したので交換作業へ。

1978 XLH 1000 マフラー カスタム ドラッグパイプ クロームワークス インナー サイレンサー ローパス バッフル ダイナ2000i キック スタート 始動 2

V-Twin製のドラッグパイプですが、作りが大雑把すぎてエキパイの根元がヘッドにハマりません。
パウコ製も似たようなもので、結局は毎回修正が必要です。

とにかく全ての部品の精度が低いのでひたすら仮組みです。

1978 XLH 1000 マフラー カスタム ドラッグパイプ クロームワークス インナー サイレンサー ローパス バッフル ダイナ2000i キック スタート 始動 3

今回のステーは角度修正なしでどうにか使えそうです。

”装着可能”で確定したのでインナーサイレンサー組み付け用の穴を開けます。

1978 XLH 1000 マフラー カスタム ドラッグパイプ クロームワークス インナー サイレンサー ローパス バッフル ダイナ2000i キック スタート 始動 4

今回はクロームワークスARタイプを使用します。
ローパスバッフルと悩まれましたが、低速域のトルク重視でこちらに決定しました。

無事にドラッグパイプの装着が完了し、プッシュロッドのアクセスが良くなったので、リフターのクリアランスを点検・調整します。

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アイアンスポーツは標準でソリッドリフター仕様ですが、エンジン内部部品が純正のままの場合はこまめに点検調整してやった方が好調です。
逆に言うと純正以外を取り入れてメンテ頻度を軽減する仕様にもできます。

こちらの車両は入庫時からEキャブが装着されていましたが、ドラッグパイプ装着による低速域のトルク減少を抑えるため、サンダンス製のインナーベンチュリーを装着します。

1978 XLH 1000 マフラー カスタム ドラッグパイプ クロームワークス インナー サイレンサー ローパス バッフル ダイナ2000i キック スタート 始動 6

このパーツで口径を絞ることにより低回転域の空気の流れが変化し、トルクアップが見込めます。

分解ついでにエアクリーナーのフィルターが汚れていたので洗浄しておきました。

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K&N製のフィルターは洗浄&給油で繰り返し使用することが出来ます。
意外と汚れますので、こちらも定期的なメンテをお勧めします。

そして先日交換したばかりのウインカーリレーがもう故障しました…。
あまりの故障率に耐えかねて信頼性の高いIC式に交換します。

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通常だとヘッドライト内に収めるのが難しいサイズですが、端子の加工とヘッドライトユニットの選定で何とか収めました。
スイッチ入力から点灯までのタイムラグも無くなって一石二鳥です。

前回入庫時の未upネタですが、灯火系のマイナートラブルついでにご紹介。
このタイプのストップライトスイッチも定期的にダメになります。

少々お高いですが、現在はベルリンガー純正を使用しています。
とは言え流石に”おフランス”製ではなかろうと思い、格安なOEM品を探したが発見できず…。

今は廃番になった日本製やベルリンガー風のchina製を分解して各部を比較してみましたが、やはりベルリンガー純正は格段に信頼性が高いです。
OEMの同等品探しもそれなりに手間なので、今後はこれ一択で良いかな。

また、クラッチレバーの遊びが過大でした。

調整自体は簡単ですが、ある程度オーナーさん自身が気を配らないと見逃してしまう部分です。
タイヤの空気圧もしかりですが、日頃から各部の”通常状態”を意識しておくと安心です。
気が向いたら『ルーキーが乗車前にチェックすべき10の事(仮)』でも書いてみましょうか。

閑話休題。試運転から軽く燃調して完成です。

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純正の2in1も格好良かったですが、シンプルなドラッグパイプはエンジンの造形が際立ちますね。

マフラー交換後、冷間時の始動の様子です。
参考までに今回のキック始動の手順は、 ガスコックON→スロットル全開1回目→全開2回目(全開のまま固定)→空キック1回目→空キック2回目→スロットル全閉に戻す→IGスイッチON→本キック となります。

独立点火仕様のダイナ2000iのお陰で、始動直後のローアイドル(約750rpm)でも安定しています。
ちなみにEgオイルはASHのMOシングル50で、もちろんこちらも常温なので粘度は高い状態です。

お乗り頂いた感想は『むしろ以前より鼓動感やトルク感が増してより楽しくなった』そうです。
インナーサイレンサーとインナーベンチュリーの相乗効果が発揮されたようで良かったです👍

なお、今回ご紹介した作業は下記の費用となりました。

項目金額(消費税込み)
部品代¥81,800
技術料¥46,200
合計¥128,000
記事掲載時点の概算参考価格

新発田市内よりお越しのK様、ご依頼ありがとうございました!
またのお越しをお待ちしております!

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