業者様よりスポーツスターのエキゾーストスタッドボルト折れの修理のご依頼を頂きました。

ねじ山が何山か残っていたので、焼き付き解除ケミカルに浸漬後、ダメ元でスタッドリムーバーを試しましたが…予想通りダメでした。修理において賭け事は当てになりません。
お急ぎとのことなのでアレコレ試さずセオリー通りに進めます。
JIMS製の専用工具を使用し、スタッドに対して位置と角度をキープしながら切削します。

と言っても簡単には削れないため、この工程でかなりの時間を要します。
また、途中で刃が滑めないよう様々な注意が必要です。この辺りは次回以降の課題かと。
スタッドの端まで到達しました。

残骸を抜き取ります。
折れたスタッド抜き取り時点でのねじ山の状態。

以前のケース(↓参照)に比べて格段に精度良く掘れましたが、それでもヘッド側のねじ山が僅かに削れてしまい、スタッドの利きが緩い状態です。通常のボルトなら使えなくはないのですが…
関連記事:ツインカム エキゾーストスタッド修理
ということで今回もタイムサートにて対応します。
JIMS製をベースに加工したガイドを使い、下穴の位置と直角度の精度を確保しています。

そのうちもう1個増えそうです。
先にタイムサート用の座繰りを入れて、

下穴用タップでねじ切り。

簡易的ではありますがガイドを製作し、タップの先が十分に食い込むまでの精度を確保しています。
工法として突き詰める余地はありますが、フリーハンドでの加工に比べると雲泥の差です。
タイムサートを挿入後に加締めて固定。

ねじ山の補修が完了しました。
新しいスタッドを装着し、純正のエキゾーストフランジを用いて最終確認。

もちろん問題なし。精度良く仕上がりました。
ポート周辺の塗装が剥がれ気味だったので、純正のEg用塗料でタッチアップしておきました。

大まかに工程をご紹介してきましたが、とにかく折れたスタッドの抜き取りが関門です。
今回はトラブル発生直後にご依頼を頂いたので、想定した工程通りに作業できました。
状況によっては超硬材の刃物まで用意しないと到底成功しえない作業なので、もうエエわ!となる前にお声がけ下さい。
ということで、今回ご紹介した作業の費用は部品代・工賃を合わせ、
¥35,000(掲載時点 参考価格)となりました。※別途業販設定あり
県外よりご依頼を頂いたB社様、この度はありがとうございました。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
将来の正社員候補を探しています。
まずはアルバイトからチャレンジしてみませんか?
関連記事:アルバイトさん募集【再掲】
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
新潟県新発田市のハーレー専門店
オーバーロードマシナリー
Overload Machinery
通常営業 土曜・日曜・祝日のみ
営業時間 11:00~18:00
HP:http://overload-machinery.com
Blog:http://overload-machinery.com/blog
E-mail:こちらから
所在地&TEL/FAXはこちら
For Sale!!


