1974年式XLH1000リジッドの車検・整備・カスタムのご依頼を頂きました。
入庫時の外観は前回の作業時から変更なしです。
関連記事:【動画あり】 1974年式 XLH1000 リジッド 整備・修理等
35mmフロントフォークを延長
まずは分解。
フォークの動きが硬いと思っていたら社外スプリング(下)が入っていました。
フォーク延長に伴い多少なりとも動きが悪くなるので、この機会にバネレートの低めな純正タイプ(上2本)に変更しておきます。
オイルシールのはめあいが緩かったようで、液状ガスケットでシールされていました。
摺動部に噛むと後が面倒なので、今回は液ガスなしで組みなおします。
フォークを仮組みして車体の傾斜を確認。
画像で伝わるか微妙ですが、実車は結構寝てます。
停車時に車体が傾斜した際のデメリットですが、キャブ油面の変化、キックスタート時の各関連部品への負担増などがあります。
適正な傾斜を保つためにスタンドも延長してやりましょう。
劣化したタイヤを交換する
製造から6年以上経過したタイヤで、大きく割れるまで劣化しています。
もちろんトレッド面は硬化しており、グリップ力はほぼ無い状態です。
溝の残量によらず定期的に交換しましょう。
いつも通りホイール単体で一番重い箇所を把握しておきます。
ホイールの重点にタイヤの軽点マークを合わせて組み付け後、デジタルバランサーにてバランス測定してウェイト装着。
なおタイヤは元々装着していたダンロップのTT100GPを”おかわり”です。
次はリアですが、汚れがひどくホイール取り外し前に各部洗浄。
従来はサービスで洗浄していましたが、時間もパーツクリーナー代もそれなりに掛かるため、最近は実費で費用を頂戴しています。
汚れていると機能部品の寿命が確実に縮まります。
洗浄して発覚しましたが、Oリングチェーンのシールが切れていました。
このオーナーさんは違いますが、メディアやSNSの影響のせいか、汚れの放置とエイジングを混同している方が多く見受けられます。
機械にとって各部を清浄に保つことはメンテの基本です。
作業する側として、また一人のバイクオタクの私見ではありますが、それが”愛車”と呼ぶにふさわしい状態なのかという観点も持って頂けると嬉しいです。
リアはフロントのようなクラックはありませんが、スリップサイン到達前です。
やはりゴムが硬化しておりグリップ力はない状態です。
フロント同様に重点測定して
タイヤ組み付け後にホイールバランス
もちろん新リアタイヤもTT100GPです。
旧車の雰囲気を崩さない見た目に確かなグリップ力、癖がなくスムーズな寝かしこみでバンク時も安定しています。
それでいてコスパも悪くないので、19in×18inの車両には一推しです。
ヘッドライトスイッチの修理と車検
車検に向けてヘッドライトを点検していると…
始動時のみ使用のセルモーターを除くと、ヘッドライト周辺が一番電力を消費します。
接触不良による発熱が発火に繋がるケースもあり、非常に危険な状態でした。
再度はんだ付けにて確実に接続。使用不可の配線は純正色にて引き直し。
フォーク延長に伴い構造変更にて車検を更新。
年度末だったので混み合っていました。
フォークチューブ延長でよりB級チョッパーらしい雰囲気に
完成後です。
以前の状態もコンパクトにまとまって悪くなかったですが、今回の作業で前上がりのよりチョッパーらしいシルエットに仕上がりました。
また、フォークスプリングの適正化で以前より気持ち良く走れますね。
撮影していませんがオイルも一式交換済みです。
なお、今回ご紹介した作業は下記の費用となりました。
項目 | 金額(消費税込み) |
---|---|
部品代+車検代 | ¥192,500 |
技術料 | ¥55,400 |
合計 | ¥247,900 |
新発田市内よりお越しのT様、ご依頼ありがとうございました!
またのお越しをお待ちしております!
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