2004年式FLHRS・ロードキングカスタムのギアドライブカム換装のご依頼を頂きました。
やっこカウルにツアーパック装着でロードキングらしからぬ風格のこちらの車両…

走行距離が40,000kmに到達し、テンショナーの状態も多少不安が…
ならばギアドライブカムに交換してしまおう!ということで入庫しました。
しかしながら時すでにお寿司…粉砕してました。

あまりに見事だったので先日upしましたが、残念ながら今まで作業した中ワーストです。
ここまで来るとアーム部分まで完全に分解しなかっただけラッキーです。
粉砕した破片は、

可動部品の隙間に引っかかることなく、カムギアケースの底に?
破片をテンショナーと組み合わせてみると大体マッチします。

なお、摩耗の跡を見ると、カムチェーンは横方向にも振れていることが分かるかと思います。
先ほど大体マッチと書きましたが、一部は粉々に飛び散ってカムカバーの内側に。

やはりチェーンに巻き込まれたんでしょうか。今となっては分かりませんが、部品がロックしなかっただけ運が良いですね。

2次ドライブ側のテンショナーはこんな感じ。マニュアル上のリミットくらいです。

右側クランクシャフトの振れチェック。優秀でした。

ケース側カムベアリングを交換します。

カムサポート側ベアリングも交換。両方ボールベアリングになります。
サポートにカムシャフトを装着。

今回使用するカムはS&S製の509というカムです。低速重視のカムです。

カムサポートをケースに戻し、ドライブギアを組み付け。

ギア同士のクリアランスチェック。規定値内です。

今回はロッカー回りは分解せず、アジャスト式のプッシュロッドを使用します。調整。

外したエアクリーナー、マフラーなどなどもとに戻し、

この機会にエンジンのフラッシングも。
今まで入っていたオイルを抜き、フラッシング用に新油を入れてもこれだけ汚れが出ます。

この後ASHのPSEを入れましたが、グレードの良いオイルを入れる前にフラッシングするとより効果が期待できるかと思います。
テンショナーの粉砕というサプライズが有りましたが、無事に作業完了しました。
低速からレスポンス良く一気に吹け上がります。ツアラーがまるでダイナのように軽々走ります。
これでテンショナーの問題も気にせず、安心して走れますね。
新潟市のT様、ありがとうございました。またのご来店お待ちしております。
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