前回の記事からしばらく間が空きましたが、1956年式KHKです。

Kモデルと初期のアイアンで、カウンターシャフトに使われている37592-52というブッシング。
リプレイス品が市販されておりません。ということでワンオフします。
こちらの丸棒から削り出します。

ブッシングの用途に適した非常に耐久性に優れた材質です。
旋盤で加工中。数値と睨み合いです。

内径、外径切削が完了して、取り敢えずギアを組み合わせてみました。狙い通り。
ご覧の通り、肉厚が大変薄い部品です。

変形しないように慎重に切断します。
寸法の最終チェック後、実際にシャフトに通して回してみます。

ヌメッとしつつもスルスル回ります。要するに良い感じです。
組み付け中の写真がありませんが、クランクはじめ諸々組んでいきます。

ワンオフしたKHKプロファイルのカムも組み込みます。
アイアンだとよくクラック入ってるリアエンジンマウント。

どの車種でも同じですが、隙間が空いてるのに無理やり締めればそのうち割れます。
程度に応じて修正なり、シム調整なり必要です。
はい、車体にケースが載りました。

プラグホール周辺にクラック発見のシリンダーヘッド。根が深かったのですが何とかなりました。

Kモデルはヘッドガスケットが入らないので、合わせ面は出来る限り面出し。
リンカートキャブはバタフライ部分が段付き摩耗していましたが、

Rumble Engineeringさんに外注してばっちりリビルドしてもらいました。

ありがとうございました。
腰上も載りました。アイアンとは違った独特の造形です。

基本的に腰上だけの違いですが、右から見ても、
左から見ても美しい…。

Kモデル欲しい病、発症寸前…
で、色々すっ飛ばしますが無事にナンバー付きました。試運転中、お決まりの豊パーにて。
特に低回転からの鼓動感、トルク感には感激します。全く違うフィーリングです。

KHモデルの排気量は883ccで前期アイアンスポーツと同じですが、ピストンのストロークは4-9/16インチ(約116mm)。
実はKHモデルは歴代ハーレー中で最大のストローク量なんです。
重いフライホイールに超ロングストローク…低速が面白いのも納得です。
これから多少仕様変更しますので、また後日アップします。
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