2000年式FLSTC 充電不良修理

 

2000年式FLSTC・ヘリテイジソフテイルクラシックの充電系統の修理のご依頼を頂きました。

走行中にバッテリーが上がってしまい、お客様ご自身でレギュレーターを交換したものの症状が改善されず…という経緯です。

2000FLSTC オルタネーター ステーターコイル 交換1

確かに発電していないのでステーターコイルの導通をチェックしたところ、Eg本体とアースしています。ステーターコイルは端子間以外の導通はNGです。

続きを読む

2006年式FLHTCUI Egオイルドレン穴修理

 

業者様から2006年式FLHTCUI・エレクトラグライドウルトラクラシックインジェクション(長い)のエンジンオイルドレン穴の修理のご依頼を頂きました。

オーナーさんが某量販店でオイル交換した際にネジ穴の損傷を指摘され、シールテープぐるぐる巻きで帰ってきたそうです。

ハーレー ツーリングモデル エンジンオイル オイルパン ドレンボルト ネジ穴 修理1

見事にねじ山が飛んでますが、ドレンボルトの脱落を考えると恐ろしくて自走での帰宅などOKできません…流石はレッドバ〇ン笑

続きを読む

Fバナナキャリパーのガタ止めスプリングについての考察 #3

 

例によってかなり間が空いてしまいました。
正直自分でも何をどこまで書いていたか覚えてません🤗

 

前回の記事を読み直したところ、走行時のキャリパーのガタは抑えられるけど別の問題が発生するということだったようです。
関連記事:Fバナナキャリパーのガタ止めスプリングについての考察 #2

別の問題についてですが、下記の画像参照。

1979FLH バナナキャリパー アンチ ラトル スプリング6

ローターの回転方向と逆にピンのクリアランスを殺しているため、ブレーキを掛けるたびにキャリパーがローターに引っ張られ、キャリパー穴とピンの衝突による衝撃荷重が発生します。

ついでに上に押し上げる力も働いているので、微妙に回転しながら摩耗を促進しているかもしれません。

続きを読む

Fバナナキャリパーのガタ止めスプリングについての考察 #2

 

前回に引き続き、なぜ上側ピン穴の摩耗が早いのかを考えていきます。
関連記事:【長文注意】Fバナナキャリパーのガタ止めスプリングについての考察 #1

・上側ピン穴の摩耗が早い原因

については、
①制動時の力の掛かり方
②走行時のフォーク上下動に伴う摩擦の発生
の二つの原因を推測し、前回は①について解説しました。今回は②から解説していきます。

1979FLH バナナキャリパー アンチ ラトル スプリング4

前回も述べましたが、キャリパーの自重により6時方向と9時方向に力が発生しています。キャリパーの後方側だけで自重を支えていますので、前方側が下がる形です。

続きを読む

【長文注意】Fバナナキャリパーのガタ止めスプリングについての考察 #1

 

FLHのフロント用に新品のバナナキャリパーを取り寄せたところ、ガタ止めのスプリングが付属してきました。
パーツリストによれば、1984年後期からの採用となっており、純正での装着率はかなり低いパーツですが、今回はこのスプリングについての考察です。

1979FLH バナナキャリパー アンチ ラトル スプリング1

なお、インスタがこの記事を書くきっかけとなったのですが、ご覧になっていない方向けにざっくりご説明しますと…

このスプリングを独自解釈で純正と異なる方式で装着し、詳細を書かずに画像を投稿

よくよく考えて、原理を知らない人が真似しても困る、有識者に知識不足と思われても困る

誤情報発信になりかねないので投稿削除のうえ、純正位置で取り付けして再アップ
「い、一応純正の装着位置もちゃんと知ってたんだから」的に説明を書く

その独自解釈は理に適ってましたか?とのコメントを頂く

情報量的にインスタで説明しきれないのでブログでご説明します…という流れです。

基本的に作業依頼に関連しない内容についてはお答えしておりませんが、ことの発端は自分の投稿ですし、単なる知識不足による取り付けミスを体よく誤魔化した風にも取れるので、その独自解釈の内容について解説します。
あくまで推測の域を出ませんので、その点を前提としてご理解のうえご覧ください。
(クソ長になってしまったので読むのが大変です…)

続きを読む

1980年式 FLH エンジンオーバーホールほか #3

かなり間が空きましたが、前回の続きです。
関連記事:1980年式FLH エンジンオーバーホールほか#2

#1参照。問題だらけだったオイルポンプをS&Sの新品に交換します。
関連記事:1980年式FLH エンジンオーバーホールほか#1

1980FLH エンジンオーバーホールほか27

以前にも数回ありましたが、シールが傾いて定位置に収まっていません。

続きを読む

ツインカム エキゾーストスタッド修理

業者様よりご依頼頂いたTC88エキゾーストスタッドボルト折れの修理をご紹介します。

ツインカム TC88 エキゾーストスタッド 折損 修理1

折れたボルトを抜く工具でエキストラクターという物があります。
ボルトに下穴を開け、テーパーの逆ネジのような物を食い込ませて抜くのですが、スタッドの抜き取りを試みたところ、そのエキストラクターも折れてしまったという困難な状況です。

続きを読む

2005年式FXDC セルモーター空転修理

 

2005年式FXDC・ダイナスーパーグライドカスタムのセルモーター空転トラブルの修理です。

当店のお客様もお世話になっているNew Dealさんからご紹介を頂きました。ありがとうございます。

2005FXDC スターターリングギア破損 セルスターター セルモーター 空転 修理1

始動時にセルモーターの空転が頻繁に起こるということですが…

続きを読む

ショベルのフロントマスターシリンダー

 

最近ブログらしいブログを上げていなかったので、休憩がてら小話を。

ショベルヘッド フロントマスターシリンダー1

1981年式まで採用されているフロントマスターですが、リビルドするとブレーキレバーの握りが浅い位置で手応えが出ることがあります。
この場合、掌が大きく開いてしまうため、強弱の微調整やグリップを握った安定感のあるブレーキングがし辛くなってしまいます。

続きを読む

リアアクスル周りのパーツ

 

残念なお知らせです… 外付けHDDに保存していたデータが全て消えました。
コレクションしてきた厳選エロ画像、癒し系アニマル画像、おまけのバイク画像…全部です。
正直、エロ画像はどうでも良いのですが、アニマルとバイクの画像は手痛いです…。

 

気を取り直して本題に移ります。

CRフレームのアイアンスポーツと角スイングアームの4速ビッグツインについてですが、構造上リアアクスルスペーサーの径が細く、締め付けトルクに負けてスイングアームの内側が凹んでしまっている車両が多いです。

アイアンスポーツ リアアクスルスペーサー

現在作業中の車両も微妙な状態だったので、ステンレスから旋盤で削って作りました。
左:純正、右:作ったもの。画像を見れば一目瞭然、接触面積が全然違います。
これで安心して規定トルクで締め付けることができます。

続きを読む